内視鏡看護師に必要なスキル

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必要となるスキル

冷静さを保つこと

内視鏡看護師に必要なものとしてまず挙げられるのが、様々な事態に対して冷静に対応できるスキルです。内視鏡検査を受ける患者さんの多くは緊張していますので、看護師まで緊張しているとその雰囲気が患者さんに伝わってより身体に力が入り、検査がスムーズに進まない可能性があります。患者さんに声がけをするなどして、可能な限りリラックスした状態を作ってあげられるようにしましょう。
また、内視鏡検査は医師一人が行うので、看護師は医師が行う検査に必要なサポートをすべて行わなければなりません。胃の細胞の採取、ポリープ切除に必要な前処置、切除後の止血処置などは看護師の役目になります。検査中は、医師は今どのようなサポートが必要な状態なのか、患者さんに異常はないかなどを意識しながら素早く動いていく必要があります。検査中に内視鏡に異物が詰まって使えなくなったり、患者さんが吐血するなどのトラブルが起こることもありますので、そのときも冷静に対処しなければなりません。
例えば、初めてポリープを切除するとなったときは大変緊張するでしょう。医師が電流を流す前にスネアを締めすぎるとポリープが切れてしまい、腸の中で大出血を起こすことになります。細心の注意が必要となる処置で、慌ててしまってうまくできない可能性があります。そのため必要以上に焦らず、冷静でいることが大切になるのです。
初めのうちは慣れなくてなかなか冷静になれないかもしれませんが、経験を重ねることで徐々に冷静さをもって処置することが可能になります。検査のことだけを考えて集中することを意識して医師のサポートを行っていきましょう。

前向きな思考

また、困難なことがあっても立ち向かう気持ちが大切になります。ポリープ切除を失敗したら大惨事になる可能性がある、というのは大変なプレッシャーです。検査時には医師と呼吸を合わせることが重要になってきますので、医師が「今だ」というタイミングで処置していかなければなりません。少しでもためらうとカメラの位置がずれるなどしてなかなか処置が進みません。医師もフラストレーションがたまり、雰囲気が徐々に悪くなってくるかもしれませんが、処置の最中に後悔して落ち込んでも仕方ありませんので、「次は絶対に成功させる」という気持ちを持たなければなりません。
処置に対してマイナスのイメージを持ち続けていると一向に上達しませんので、例え上手くいかないことがあっても、この経験を次に活かすという前向きな気持ちをもって仕事をしていく姿勢が内視鏡看護師には必要になってきます。

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