まずはどんな仕事か理解する
内視鏡看護師とはどのような仕事かを把握するために、そもそも内視鏡検査とは何なのか、そしてどのような仕事をしていくのか紹介します。また、検査にはどのような種類があるのかをざっくりとでもイメージしておき、看護師にはどのような役割が求められるのかも理解しておきましょう。内視鏡検査の需要は高く、それに伴って内視鏡看護師の需要も増えてきています。まずは、内視鏡検査やそこで働く看護師に関する基本的な知識をつけていきましょう。
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内視鏡検査とは何か
内視鏡の歴史は古く、最初に生きている人間の胃の中を見る技術が開発されたのは150年も前になります。その後、白熱電球の発明などにより内視鏡もどんどん進化していきました。いまでは内視鏡にビデオカメラが組み込まれ、肉眼では確認できないところまで状態を観察できるようになりました。現在の内視鏡検査は代表的ながん検査などをはじめ、ポリープの切除や胆管のステント留意など様々な処置が可能になっています。需要も高く、内視鏡設備を設置しているクリニックが増えてきています。
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気になる仕事内容
看護師は出勤したらまず検査室のセッティングを行っていきます。内視鏡装置のセッティングや設定などを行い検査の準備をした後は、その日に来る患者さんの情報を確認して段取りなどをイメージしておきます。そして患者さんへの前処置を行い、医師による検査のサポートをしていきます。検査が終わったら使用した機器の洗浄を迅速に行い、検査後の患者さんへ必要な案内をしていきます。すべての検査が終わったら、また次の日に備えて後片付けをします。
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看護師に求められる役割
内視鏡看護師にはどのような能力が必要で、どのような役割を担うことになるのでしょうか。まず、医師が検査をスムーズに行うためにサポートをする役割があり、そのためには患者さんの不安を取り除くためのケアが必要になります。そして一日に多くの患者さんを診ていくことになるので、テキパキと動いていくことが大切です。また、内視鏡検査のマニュアルは医療施設ごとに異なり、加えて技術の進歩が速いので、変化する環境に素早く対応する能力も必要です。
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検査にはいくつかの種類がある
内視鏡の技術は開発がどんどん進んでおり、現在では検査の種類も多岐にわたります。内視鏡検査といえば上部消化管内視鏡検査といういわゆる胃カメラ検査と、大腸内視鏡検査が一般的には広く知られていますが、それ以外にも病変の広がりを確認する色素内視鏡検査や、早期がんの壁深速度を把握するための超音波内視鏡検査、レンズが内蔵されたカプセルを患者さんが内服して腸の中を撮影するカプセル内視鏡検査など、多くの検査が存在します。
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